2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人々に歓迎された日本国憲法

2004年8月に出版された『戦後政治史 新版』の「はじめに」は、石川真澄氏の最後の文章となった。石川氏といえば、『データ戦後政治史』が名前を変えながら版を重ねていて、政治学を勉強した人なら一度は読んでいるのではないか。個人的には、1993年に読んだ…

「ボウリング・フォー・コロンバイン」と日本における中国人

先日、テレビでやっていたムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」を見た。コロンバイン高校の乱射事件からアメリカの銃社会を考える映画だが、ムーア監督の突撃取材や、サウスパークのアニメを使ったエンターテイメント的要素が効果的で、何より…

『金で買えるアメリカ民主主義』を読む(3)

1970年11月、チリ大統領選で社会主義者のアジェンテが過半数を獲得し、当選した。アジェンデ政権は、アメリカ系資本の接収、大農地接収、主要産業の国有化などを推進したが、1973年9月11日、軍部クーデタで崩壊、アジェンテ大統領も死亡。その…

「華氏911」でブッシュ政権の異常さを再確認

マイケル・ムーアの「華氏911」を見たのが、偶然にも9月11日になった。小泉首相が映画を見る前から「偏った映画」と言ったり、ネットや読売新聞などでプロパガンダ映画という批判も多いが、見てみないことには批評できないので、私は久しぶりに映画館に足を…