危機の時代が始まった

 太平洋戦争後、日本国憲法下で平和主義を国是としていた日本が、7月10日の参議院選挙で改憲勢力が3分の2を突破し、憲法改正国民投票が行われることが必至の情勢となった。公明党大阪維新の党は、最初のうち抵抗しても、自民党が圧倒的な力を持っているため、最終的には擦り寄る形で憲法改正国民投票に賛成すると思われる。国民投票となれば、平和主義を続けるか、放棄するか、体制の選択を迫られる。軍国主義、平和主義に続き、7月11日以降、日本は「危機の時代」に突入したと言える。平和主義は風前の灯火となり、安保法という名の戦争法で平和主義は既に骨抜きになっている。国民の大半が無関心だから、選挙で改憲が争点になっていなかったからというのは理由にならない。政治は数が命、数さえ取れば権力を生むのである。

 国民投票では、平和主義を守るために改憲に反対しよう。例え、改憲になっても、諦めずに平和主義を訴え続けよう。