2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「Don't Believe The Truth」

「この3年間のうち、1年半はニュースを観ていたような気がする。今の時代、情報があまりにも多すぎる。戦争を始めるとき、ブッシュもパウエルもブレアも結局みんな嘘をついていた。世界で最も権力のある人たちを信用できないんなら、一体誰を信用すればい…

フランスのEU憲法否決(2)恐怖の政治

フランスのEU憲法反対派は、EU憲法の新自由主義的な面に反対していたといわれるが、実際にはEU憲法自体に反対していたというよりも、EU憲法を国民投票で否決することが目的であって、そのために工場移転や移民などによる失業といった有権者の恐怖感に訴えか…

自殺大国の旧ソ連と日本

大阪過労死問題連絡会 最新情報(2004年9月) 2004/9/9 日本が先進国でトップに WHO調査 【ジュネーブ大木俊治】日本の自殺者数が人口10万人あたりの比率に換算すると世界第10位で、旧ソ連・東欧圏を除く主要先進国の中では最も多いことが8日、世界…

フランスのEU憲法否決(1)サルコジ人気の不思議

フランスでEU憲法が否決され、マスコミやブログでその意味や影響についていろいろ語られている。EU憲法についてもいろいろ紹介されているが、調べれば調べるほど、私にはEU憲法というものが良いものだか悪いものだかわからなくなってきた。もし、私に国民投…

『働くということ』(2)

最終章でロナルド・ドーアは、ILOの用語でいう「中核的労働基準」の問題と、グローバル経済化の中でさまざまな社会は異なった価値体系を維持できるかについて取り上げている。ここでは、後者について、4つに分類して紹介する。 1 同質的な市場個人主義的な…

『働くということ』(1)

ロナルド・ドーア『働くということ-グローバル化と労働の新しい意味』(中公新書)(リンク先は読売新聞の書評)は、経済だけでなく、日本社会全体の現状をとても鮮やかに分析していて、目から鱗が落ちる思いがした。ただ、あまりに鮮やかに一刀両断してい…