静岡茶を飲みてえ

放射能はいらねえ 牛乳を飲みてえ

何やってんだー税金かえせ

目を覚ましな

巧みな言葉で一般庶民を

だまそうとしても

ほんの少しバレてるその黒い腹

「ラヴ・ミー・テンダー 」RCサクセション(アルバム「Covers」より)

 チェルノブイリ原発事故を受けて、忌野清志郎らのRCサクセションが1988年に発表したアルバム「Covers」は、現在を予想していたようなリアルさで聴くものに迫ってくる。

 遂に、東北、関東以外の静岡まで、放射能被害で農産物が出荷停止になってしまった。

 放射能はいらねえ!!原発はいらねえ!!静岡茶を飲みてえ!!

 原発を推進し、老朽化した福島第一原発を稼働し続け、それに対する反省がみられない自民党に対して、なぜ国民は怒りの声をあげないのだろうか?

 原発を推進した責任は国民全体にあるのだから、自民党だけの責任ではないという国民総ざんげ論は、アジア太平洋戦争の責任は国民全体にあるのだから、軍部だけの責任ではないというロジックと同じで、非常に危険だ。アジア太平洋戦争と同じように、原発推進政策も責任の所在をはっきりさせたうえで、失敗の原因を追求する必要がある。さもないと、歴史は繰り返すということになる。

 これから日本に必要なのはパッションだろう。日本人も、イタリア人のように感情を表に出して、シンプルに原発から脱却すべきだ。

 それでも原発は必要という議論は、3月11日以降、小賢しい机上の空論に思えてならない。

 なぜなら、電力が足りなければ、天然ガス等を利用する火力発電所を作ればいいだけであるし、日本で原発が爆発してしまった以上、原発の安全性はCO2削減に優先して当然だからである。